弘前市で初開催、「藍と白の会」の展覧会が7月14日から17日まで

こぎん刺し再興に尽力した故工藤得子さんの流れをくむ「藍と白の会」の展覧会が弘前市で初めて、7月14日(金)から始まりました。

古作こぎんの模様をしっかりと継承しながら、模様の構成と素材(布と糸)の色の組み合わせによって、現代に生きるこぎん刺しを究める藍と白の会。

作品発表の場を2年に一度設け、切磋琢磨する中から生み出される作品は、アートや工芸品と位置付けられるレベルの高いものです。

 

代表の鎌田久子さん(東京都在住)は青森市出身。家庭科の先生だった工藤得子さんにこぎん刺しを教わり、得子さんが平成5年に亡くなって以降は東京教室を継承しました。

現在、久子さんは首都圏の14ヶ所の教室で100人以上を指導。100種類のパターンを習得するなど、一定のレベルに達した人でつくるのが藍と白の会です。

 

 

驚いたことに、東京以外での展覧会開催はこれまで2回だけとのこと。青森県内では2017年に青森市で開かれて以来のことです。

今回は17人の方々がそれぞれ制作したタペストリー30点が首都圏から運ばれ、展示され、見応えがあります。

そらとぶこぎんプロジェクトも応援しており、設営などお手伝いいたしました。

 

 

鎌田久子さんは「私にとって弘前での開催は念願でした。工藤先生を知らない世代がほとんどになりましたが、こぎんのパターン(模様)を守り、悩みながら頑張って制作しています。ぜひ、弘前はじめ地元の皆さんに見ていただきたいと思っています」と話していました。

 

藍と白の会主催の展覧会「津軽こぎん刺し展」は、弘前市百石町展示館で14日から7月17日(月)までです。