雑誌『そらとぶこぎん』

創刊のことば

 

「そらとぶこぎん」は、青森県弘前市に住む石田昭子さんが平成28年に開いた展覧会名に由来します。昭子さんは津軽地方の農山村を訪ね歩き、古い時代のこぎん刺しをこつこつと蒐集しました。それら貴重な古作こぎんは長い間箪笥の中にしまわれていましたが、昭子さんの米寿の記念にと、ご家族の手によってこのとき初めて地元で披露されました。

 

箪笥で眠っていた古作こぎんが外の世界へ飛び出し、時を超えて現代へ、そして未来へと羽ばたいていくー。昭子さんの思い描いたイメージが、なんとも軽やかな「宙(そら)とぶこぎん」という展覧会名になったと言います。それは私たちの思いと重なるものでした。

 

先人のたいへんな努力があって、こぎん刺しの繍技は平成の時代にも受け継がれています。趣味で楽しむ人、芸術を志す人、生業とする人、実に多くの人がこぎんに魅せられ、きょうもどこかで刺している。これまでの足跡をたどりつつ、一人ひとりの物語を訪ね歩き、こぎんの魅力を発信していくのがこの雑誌です。

こぎんとともにある暮らしがずっと続きますように。私たちの願いを皆さんと共有することができたら幸いです。

平成29年春 そらとぶこぎん編集部 

 

※雑誌『そらとぶこぎん』は、年1回、発行しています


◆雑誌のロゴデザイン◆


こぎん針と糸をモチーフに取り入れたロゴは、グラフィックデザイナーの視点でこぎんの模様の研究・応用に取り組むkogin.net主宰の山端家昌さん(青森県出身、東京都在住)が手掛けてくださいました。


【創刊号】

*現在売り切れです。申し訳ありません。

 

《目次》

特集 高橋寛子さんの遺したもの

遺品は弘前市立博物館に

受け継がれる遺品 ―佐藤陽子こぎん展示館

生徒さんが語る寛子さんのこと

開米満さんを訪ねて

高橋一智氏とこぎん

 

連載 

首都圏こぎん事情

あなたにとってこぎんとは?

石田家archives

私のたからもの

 

2017425日発売(年1回発行)

A544

税込509円(本体463+税)

津軽書房 発行



【第2号】

*現在売り切れです。申し訳ありません。

《目次》

特集1 布は生きている

   〜福島県昭和村に織姫を訪ねて〜

特集2 津軽と手織り麻布

column1 発祥の地は西目屋村?

「麻布は生命線」弘前こぎん研究所の取り組み

陰の立役者 横島ハルさん(上)

青森の紡織用具 三沢市に民俗文化財を訪ねて

column2 浅虫は「麻蒸」という伝承

つきや ——静かなる奮闘

 

こぎんNews 2017 地元紙より

Pick up1 九州に飛んだ古作こぎん

Pick up2 刺しこぎん作家 田中敏昭さん

 

昭子おばあちゃん物語

 

連載 

首都圏こぎん事情

あなたにとってこぎんとは?   

石田家archives

私のたからもの

2018425日発売(年1回発行)

A576

税込1,019円(本体926+税)

津軽書房 発行



【第3号】

《目次》
特集
 
工藤得子さんの系譜

  「いつか先生のような個展を」と夢見て

 ——福田カヨ子さん

こぎんと先生は、故郷そのもの

 ——鎌田久子さん

「こぎんが生きる力を与えてくれた」

 ——間山淑子さん

得子さんの作品に魅せられて

 ——鎌田昭子さん

受け継ぐ人々

平櫛田中氏と得子さん

 

こぎんNews2018 地元紙より

Pick up1 からむし織の山内えり子さん

Pick up2 津軽金山焼がこぎんの陶器

Pick up3 弘前で「こぎんの学校」初開催

Pick up4 首都圏が対象 巡礼ツアー

 

連載 

陰の立役者 横島ハルさん(下)

首都圏こぎん事情

あなたにとってこぎんとは?——工藤夕子さん

石田家archives——三縞こぎん

私のたからもの——阿部八重さん

 

2019年4月25日発売(年1回発行)

A5判カラー76

税込1,019円(本体926+税)

津軽書房 発行



【第4号】

 

《目次》

特集 三縞、29点そろい踏み 

「29」は多いか、少ないか

収集地は岩木川下流域に集中

市町村史の中のこぎん

三縞こぎんの発見

晴れ着と仕事着

三縞へのこだわり

太縞と細縞

四縞こぎん、五縞こぎん

 

新田開発とこぎん/三縞こぎんの刺し手/「吹き溜まり文化」の所産/三縞が息づく金木さなぶり荒馬踊/徳田よしさんの三縞こぎん/古作の三縞観賞会が開かれる

 

論考 

「やすこ」と「ほやすこ」をめぐる謎

  ——鈴木真枝

 

こぎんNews2018 地元紙より

 

Pick up  「こぎんの学校2019」開催

 

連載 

首都圏こぎん事情

あなたにとってこぎんとは?——貴田洋子さん

石田家archives——西こぎん-2

 

2020年4月20日発売(年1回発行)

A5判カラー76

定価1,000円(本体909円+税)

津軽書房 発行


【第5号】

 

《目次》

特集1 前田セツ、という生き方

 1、「こぎん刺しを一生の仕事に」

 2、昔のままのこぎん刺しを新しく

 3、ふるさと「岩木山」を題材に

 4、京呉服にこぎん刺しをデザイン

 5、“こぎん外交”で広がる輪

 6、農村の女性が働く場を創出

 7、前田セツさんと「漬け物」

 8、「母はスーパーウーマンだった」

 9、「セツさんは女性リーダーの草分け」

 10、師の姿に、技法に学ぶ

 

特集2 コロナ禍の中で

貴田洋子さん/工藤夕子さん/佐藤陽子さん/成田貞治さん/山端家昌さん/藤本真紀子さん

 

続報 三縞こぎん 新たに発見した5点と珍しい縞こぎん

こぎんNews2020 地元紙を中心に

 

連載 

あなたにとってこぎんとは?——棟方保子さん

石田家archives——東こぎん-2

私のたからもの——片山良子さん

 

2021年4月30日発売(年1回発行)

A5判カラー76頁

定価1,000円(税込)

津軽書房 発行

 


【第6号】

《目次》

特集1 令和の布作り

 津軽工房社と機屋さんを訪ねて

  「林与」ー滋賀県愛荘町

  「三広織布」ー奈良県広陵町

  「マエダレは目標」ー青森県伝統工芸 士・山田友子さんに聞く

 幼なじみと作るkoginbankの綿布

 私の色を求めて〜布から始める物作り

  annkogin長田朝子さんー埼玉県

 近江上布の産地でこぎん刺し用布に挑戦する

 近江上布伝統産業会館ー滋賀県愛荘町

 取材を終えて〜川上を思う

 

特集2 追悼 石田昭子さん

 昭子さんの琴線を響かせたこぎん 石井勝恵

 石田おばあちゃんの思い出 田中敏昭

 昭子おばあちゃんと出合わなければ

  『写真集コギン』は生まれなかった 山端家昌

 刺し人を思い、いま、残す 小畑智恵

 こぎんは平等 石田舞子

 「ゆめみるこぎん館」が弘前市にオープン!

 

編集部の夏休み企画 西目屋村に行ってみた!

こぎんNews2021 

こぎん刺し体験記 太田歩さん

 

連載 

首都圏こぎん事情

あなたにとってこぎんとは?——植木友子さん

石田家archives——西こぎん-3

私のたからもの——宮地令子さん

 

2022年4月25日発売(年1回発行)

A5判カラー76頁

定価1,000円(税込)

津軽書房 発行


【雑誌のご注文】

 

発行元の津軽書房(青森県弘前市)に、下記内容を添えて電話かFAXでご注文ください。

 

〒036-8332

青森県弘前市亀甲町75番地 

TEL  0172-33-1412

FAX  0172-33-1748

 

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